不動産売却をおこなう際、インスペクションの実施を提案されることがあります。
インスペクションの実施は任意のいため、あなたの不動産売却においてメリットがあるかどうかをよく検討し、判断しましょう。
そこで今回は不動産売却をご検討中の方に向けて、インスペクションとはどのようなものかをご紹介いたします。

不動産売却の際に検討したいインスペクションの方法や流れとは

インスペクションとは既存住宅状況調査技術者の資格を持つ建築士や住宅診断士などの専門家が、住宅の不具合を第三者の視点から調査することで、住宅診断ともいいます。
調査は築2年以上の住宅や入居履歴のある中古住宅が対象で、新築・未使用物件・店舗は対象外です。
調査方法は目視のほか計測・触診・作動確認などもおこなれ、とくに戸建ての場合は床下の調査もおこなうので、建材の腐食など所有者でもわからない瑕疵も確認できるのが特徴です。
住宅診断は媒介契約を結ぶ際に不動産会社から提案されるので、調査を依頼したい場合は、不動産会社にインスペクターといわれる既存住宅状況調査技術者を紹介してもらいましょう。
調査して問題なければそのまま不動産売却を進めます。
もし問題がある場合は売り出し価格を見直して不動産売却を進めることも可能ですが、スムーズに売却するためには不具合を修繕することもご検討ください。

不動産売却においてインスペクションをおこなうメリットとは

ではインスペクションとはどのようなメリットや注意点があるのでしょうか？

住宅診断のメリットとは

買主は資格を持つ専門家が調査した結果を確認できるので、安心して購入できます。
したがって売主にとってもスピーディーに高額で不動産売却できる可能性が高くなる点が魅力です。
また買主の入居後に住宅の不具合を発見した場合は瑕疵担保責任が発生し、修繕費を売主が負担することがありますが、住宅診断をおこなえば契約書に住宅の情報を明記できるため、入居後の契約不適合責任を負う可能性も低くなります。
インスペクションとは売主と買主ともに安心感を得られる方法だといえますね。

住宅診断の注意点とは

インスペクションをおこなうと、2週間程度の期間と調査費用が発生する点に注意が必要です。
また結果次第では住宅の不具合による値引き交渉や、修繕費を負担する可能性もあるので、調査の有無を慎重に判断しましょう。

まとめ

今回は不動産売却をご検討中の方に向けて、インスペクションとはどのようなものかをご紹介いたしました。
住宅診断にはメリット・デメリットがあるので、あなたの不動産にとって必要な調査かどうかを不動産会社に相談し、スムーズな不動産売却につなげましょう。

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